仏説毘沙門天王功徳経

ぶっせつ毘沙門天くどくきょう

かくのごときわれきく。
いちじほとけおうしゃだいじよう。
ちくりんしょうじゃにましまして。
だいびくしゅう。
せんにひゃくごじゅうにんとともなりき。
そのときに。
あなんいっしんにたなごころをあわせて。
ほとけにもうしてもうさく。
なんのいんねんをまて。
この毘沙門天王は。
みにこんごうをき。
ひだりのてにほうとうをしげ。
みぎのてににょいほうじゅのぼうをとり。
左右のそくかに。
らせつびしゃじょうきをふむや。
ほとけあなんにつげてのたまわく。
この毘沙門天王はしちまんはっせんおくの。
しょぶつのごじ。
ぷっぽうのつわもののつかさなり。
ひだりよてにほうとうをささぐるは。
ふしゅうみみょうとなずく。
ほうとうのうちには。
はちまんしせんのほうぞう。
じゅうにぶきょうのもんぎをぐし。
しかうしてみんもの。
むりょうのちえをう。
みぎのてににょいほうじゅのぼうをとるは。
しんだまにしゅほうとなづく。
おんじきえぶく。
むりょうのざいほうをゆしゅつす。
みにこんごうをきるは。
しまのぐんをのぞかんがためなり。
りょうびはあくごうぼんのうを。
ごうぶくせんがためにふむところなり。
またにきあり。
なずけてらんばびらんばという。
ひだりのわきにてんにょあり。
たあいきっしょうてんにょとごうす。
みぎよわきにいちどうじあり。
ぜんにしどうじとなずく。
もしひとありて毘沙門天王にをいて。
たいをみなをききてこころをねんずるものは。
はちまんおくごう。
しょうじのみさいのつみをのぞき。
ひゃくせんおくのくどくをえて。
ぷついにいたり。
げんざいにむりょうのふくをぞうちょうす。
ほとけあなんにつげてのたまわく。
毘沙門天王に。
つかえたてまつらんものあらば。
じゅっしゅのふくをえん。
ひとつにはむじんのふくをえん。
ふたつにはしゅうじんあいきょうのふくをえん。
みっつにはちえのふくをえん。
よっつにはちょうめいのふくをえん。
いつつにはけんぞくしゅたのふくをえん。
むっつにはしょうじんのふくをえん。
につにはでんばたのうじょうのふくをえん。
やっつにはさんようひょいのふくをえん。
ここのにはぜんしきのふくをえん。
とをにはぶっかだいぼだいのふくをえん。
もしひとありて毘沙門天王に。
つかえたてまつらんとほっするものは。
まいげつがんさんじつに。
みをきよめ。
しんいをちゃくして。
とうほくほうにむかつて。
毘沙門天王みょうごうを。
しょうねんせんものは。
だいふくとくをえんこと。
けつじょえしてうたがひなし。
すなわちしゅをといてのたまはく。
おんべいしらまんだやそわか一遍
ほとけこのしゅをときをわりて。
だいちしんどうして。
毘沙門天王いできたりて。
だいれんげのおうざのうえにざしおわりて。
あなんにつげてのたまわく。
われはこれよりほくほう。
しつまんはっせんりをすぎてへうあり。
なずけてふこうという。
しろありなずけてしらまんだくわくだいじょうという。
はちじうおくなゆたのだいふくじゅあり。
われまいにち三時にこのふくをやく。
もしひとありて。
わがふくをえんとほっせば。
ごかいをたもち。
さんきして。
むじょうぼだいのためにねがいもとめば。
けつじゃうしてせよして。
いっさい毘沙門のふくをじょうじゅすることをえん。
ねがうところにごしゅあるべし。
ひとつにはふぼかうやうのため。
ふたつにはくどくぜんごんのため。
みっつにはこくどぶにょうのため。
よっつにはいっさいしゅじょうのため。
いつつにはむじょうぼだいのためにねがべし。
もしひとありて。
このごしゅのこころをのぞひてねがうとも。
ふくをうべからず。
もしひとありて。
しくをうくるといへども。
ひんくをうくべからず。
じょうのみなもとは。
ひんくにしかず。
ふくとくをえんとほっするものは。
うしとらにむあつて。
みやえごうをいっぴくはっぺんしゃうすれば。
だいふくとくをうべし。
ちえをえんとほっするものは。
とうほうにむかつて。みゃうごうをいっぴゃくはっぺんしょうすれば。
だいちえをうべし。
くわんいをえんとほっするものらたつみにむかつて。
みやうごうをいっぴくはっぺんしやうすればくわんいをうべし。
よきさいしをえんとほっするものは。
なんほうにむかつてみやうごうをいっぴくはっぺんしやうすれば。
よきさいしをうべし。
ちょうめいをえんとほっするものは。
ひつじさるにむかつて。
みやうごうをいっぴやくはっぺんじゃうすれば。
ちょうめいをうべし。
けんぞくしゆうたをえんとほっするものは。
さいほうにむかつて。
みやうごうをいっぴやくはっへんしょうすれば。
けんぞくしゅうたをうべし。
あいきやうをえんとほっするものは。
いぬいにむあつてみやうごえをいっぴやくはっへんしやうすれば。
しゅうじんあいきやうをうべし。
しっぢをえんとほっするものは。ほつぽうにむあつて。
みやうごうをいっぴゃくはつへんしやうすれば。
みなことごとくじょうじゅせん。
ほとけこのきょうをおきおわつて。
せんにひゃくごじゅうにんとともにみな。
だいかんぎししんじゅしぶぎやうしき。
ぶっせつ毘沙門天王くどくきょう

真言には
おんべいしらまんだやそわか
なむきみょうちょえらいぶっぽうごじたもんてんのうしょせつのくようをあいみんのうじゅしてかいうんわごうしょうぎょうはんえいならしめたまえご真言には
おんべいしらまんだやそわか
きっけい。きっしょう。れんげごんじき。じざい。びゃくしき。だいみよしょ。れんげがん。だいこうよう。せじきしゃ。せおんしゃ。ほうこう。だいきっしょうてんひょのご真言には
おんまかしりやえいそわか
さいしょうたいし ぉっけんたいし
なちいし じよけんたし ことには
さいだいいちのあいしぜんにしどうじのご
真言には
おんぜんにしえいそわか

合掌